不動産売却時の査定額と売却額に違い

不動産売却時には物件の査定額と実際の売却額に差が生じることがあります。

 

私自身、不動産売却を経験しその差について知ることができました。私が所有していたのは中古マンションでした。市場価値を知るため不動産業者に査定を依頼しました。その結果査定額は約3,000万円となりました。この金額にはマンションの築年数や設備の状態、周辺環境などが考慮されていました。

 

不動産査定

 


その後売却活動を始め、様々な買い手と交渉を重ねました。しかし最終的な売却額は査定額の約2,500万円にとどまりました。なぜ査定額よりも低い額になってしまったのでしょうか。

 

一つはマンションの設備や内装が古いことが原因でした。査定時には設備や内装の状態が良いことが前提条件でしたが、実際に売却する段階で、買い手からの要望に応じてリフォームや改装をすることが求められました。そのため査定額よりも下がってしまったのです。競合物件が多かったことも影響しました。同じような物件が多数存在していたため、買い手は比較的安価な価格で購入することができました。このため下がってしまったと考えられます。さらに不動産業者の手数料や税金も考慮する必要があります。私の場合、不動産業者には売却額の約3%、税金には約10%を支払う必要がありました。これらの費用も下げる原因となっています。

不動産売却



 

以上のように、不動産売却時には、査定額と実際の売却額には差が生じることがあります。売却前には、買い手の要望や競合物件の存在不動産業者の手数料や税金などを考慮し、査定額よりも高い売却額を目指すことが重要です。また売却時期も売却額に影響を与えます。私の場合不動産業者に相談したところ、春から夏にかけては不動産市場が活発になる傾向があると教えられました。

 

しかし私の売却活動は秋から冬にかけて行われたため、買い手が少なく、売却額が下がってしまったのかもしれません。買い手の個人的な理由も影響を与えることがあります。私の場合売却価格について交渉中に買い手の要望があったため、査定額よりも低くなったのです。