モラルハラスメント 退職トラブルには要注意

退職は必ずしも後ろ向きな行為ではありません。自分の可能性を切り開く手段でもあり、現代においてはポジティブな結果を生み出すことも多いです。

しかし、サラリーマンのなかには退職トラブルに遭遇してしまう人もいます。その代表的な原因は管理職によるモラルハラスメントです。辞めたいと思って意思を伝えたところ、嫌がらせを受けてしまうケースがよくあります。

会社を去ると話した結果、自分勝手だと罵られるサラリーマンが多いです。それだけでは済まず、いろいろと残業を命じるようになって、転職先を探すことに苦労するようなパターンもあるのです。

その結果、モラルハラスメントに耐え切れないようになり、退職を断念してしまうサラリーマンもいます。管理職と良好な関係を築いていたケースでも、そのように豹変してしまうリスクがあるので注意しましょう。

なぜなら、部下の退職は管理職にとって、マイナスの評価になりやすいからです。よって、何とか留めようとして圧力をかけてくることが予想されます。その圧力に屈しなければ、腹を立てて嫌がらせをしてくることもありえます。いずれにせよ、自分にとって好ましくない状況になりやすく、予定が大きく狂ってしまうかもしれません。

たとえば、転職先がすでに決まっていても、そこで働けないような展開になりやすいです。その入社日までに引き継ぎが終わらないようにして、精神的に立ち去りにくくするという手があります。一般的な精神力の持ち主なら振り切れますが、モラルハラスメントを受けていた人にとっては容易ではありません。

精神的に支配されている状態だと、理不尽な要求でも受け入れてしまいます。引き継ぎが完了するまで辞めないように言われると、そうする義務があると感じてしまうのです。責任感が強い人こそ、自分に落ち度があると思って対処できなくなります。この解決策として有効なのは他の人にサポートしてもらうことです。退職トラブルに関する専門家を頼ってみると良いでしょう。